Inkscapeを使っていると文字を入力したいと思うこともあると思いますが、初期の状態だと使いたいフォントや普段使っているフォントがないということが多いと思います。このページではMac版のInkscapeにダウンロードしたフォントを追加する方法を載せておきます。
フォントのダウンロード
フリーのフォントをダウンロードできるサイトとしては以下のようなものがあります。
ここではGoogle Fontsを利用していきます。今回ダウンロードするフォントは「Noto Serif Japanese」というものにします。
①GoogleフォントのNoto Serif Japaneseのページに移動し、「Get font」をクリックして、

②「Download all」をクリックし、zipファイルをダウンロードし、解凍しておく。

Inkscapeにフォントを追加する
次にInkscapeにダウンロードしたフォントが使えるように設定をします。
①Finderを開いて、「アプリケーション」→「Inkscape」→右クリックをして「パッケージの内容を表示」の順にクリックする。

②「Contents」→「Resources」→「etc」→「fonts」の順にクリックしていく。


「Resources」フォルダをクリック

「etc」フォルダをクリック

「fonts」フォルダをクリック
③この「fonts」フォルダの中にフォントファイルを入れるフォルダを新たに追加する。(ここでは「addfont」というフォルダ名にしておきます。)

④この「addfont」の中にダウンロードしておいたフォントファイルの入ったフォルダを追加する。

ここまででInkscapeの中にフォントファイルを追加することができたのですが、Inkscapeではまだ新しいフォントが認識されていません。そのため、Inkscapeで追加したフォントが使えるように設定をしていきます。
⑤まず、Inkscapeが新たに追加されたフォントファイルのある場所がわかるようにするために「addfont」のディレクトリを調べます。フォルダの場所を調べるにはアプリケーションから「ターミナル」を開いてそこに「addfont」フォルダをドラッグをしてやればいいです。

⑥そして、ターミナル内に表示されているディレクトリをコピーしておく。

⑦「addfont」の入っている「fonts」フォルダに戻り、「fonts.conf」ファイルを右クリックし「このアプリケーションで開く」から「テキストエディット」をクリックしてファイルが編集できるようにする。


⑧ファイルの中から「<!– Font directory list –>」という箇所を探し、先ほどコピーしたディレクトリを「<dir></dir>」で囲んで追加・保存する。

⑨Inkscapeを開きフォントを見ると、追加したフォントが反映されていることがわかります。

これで新しくフォントを追加することができました。他にもダウンロードしたフォントを追加したい場合はこの「addfont」に追加していけば使えるようになります。